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カシミール平和絵本

ICLCがこれまで、12年間続けてきた「南インド平和絵本の共同出版」プロジェクトで出版する絵本がようやく5冊まとまって、インドの出版社へ無事に送られました。英語を始め、十数言語で翻訳刊行される予定です。 これは子どもの平和や環境問題を推進している「ひろしま祈りの石国際交流財団」や「国際交流基金」などの協力をもとに進めてきた国際共同出版です。平和絵本を刊行するインドの出版社はインド最大の国立出版社で、プロジェクトのインド側代表(現在、マハトマガンジー平和記念館長)は、この出版社の前の編集長で代表だった関係もあるのですが、絵本の内容が、現在の出版社の代表によって非常に高く評価されたことで今回の刊行に漕ぎ着けたということがあります。

このICLCの平和絵本の共同プロジェクトは1998年から始まり、2001年には東京で5カ国(インド、パキスタン、中国、アメリカ、日本)の参加者によって、2004年にはネパール(ネパール、インド、パキスタン、日本)で、国際交流基金とユニセフの協力によって4カ国による編集製作会議を開いて、これまで共同編集してきたものです。英語版で出版して、それぞれの言語に翻訳出版するものです。その中の5篇の物語(絵本の文章)を近いうちにご紹介したいと思います。



なにしろインド・パキスタンが共同で、国境を越えて子どもの共同絵本を出版するというのは世界にはまだありません。これら5冊はそれぞれの哲学と内容を意味をもった絵本ですが、初めて長年のプロジェクトが,形を見せてきたので大変うれしく思っているのです。印パ関係は今も大変険悪で、両国の国境の軍事力はますます増強されているのですが、こうした形で初めての共同絵本が(国際交流基金とひろしま・祈りの石国際教育交流財団の支援などもあって)生まれたことは、これからの子どもの本を通じての国際関係のありかたに大きな可能性と希望を感じているのです。この世で最も重要な価値を真っ先に子どもたちへ伝えることーそれが絵本の使命ですね。喜びも悲しみも・・・・