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パキスタンの北部カスール市で製造されているなめし革は、イタリアや日本にも輸出され国の重要な輸出品目になっていますが、六価クロムという猛毒の化学薬品を使った処理によって大気や水質が汚染され、地域の約15万人が健康への被害に直面しています。1980年代初頭からなめし革産業の規模は拡大しましたが、余った革の焼却処理による大気汚染や汚染処理されていない下水排水のため安全な飲み水の環境が完全に失われ、1993年には、5〜6万人ともいわれる住民が肺がんや肝臓疾患などで苦しみ、今なお住民の60%が健康を蝕まれています。ICLCはカスールの子どもを中心に身近な環境で何が起こっているのか、ポスターの製作協力や、環境汚染を理解する識字教育やろ過装置の開発協力にも協力しながら、目に見えず因果関係を簡単に説明できない深刻な環境問題を人々にどう伝えていくか、特に文字の読み書きのできない人々を念頭に、環境と識字教育のあり方を紙芝居、創作、絵本、演劇など多様な表現活動を通じて、どのように実践するか挑戦を続けています。
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